三訓五戒は、昭和40年代の初めに、西村栄一先生(富士社会教育センター創立者・民社党2代目委員長)が常日頃、青年たちに語られた様々な言葉の中から、黒沢博道(現財団参与)によって選ばれ、整理されたものです。
西村先生は、常に「現状から脱皮し、進歩への道を進もうとする時、そこにはいつもブレーキがかかる。抵抗者が現れる。その障害に辟易(へきえき)する時、目的は挫折する。しかし、新しい時代を創造しようとする者はそれを乗りこえなければならない」といわれました。そのような時の心構えが、じつはこの三訓五戒といえます。
ところで、この三訓五戒の前提として、西村先生がよく色紙にお書きになられた2つの言葉があります。
その一つは「道」です。中央教育センター(御殿場)には「私の歩んだ道ではなく、私の志した道をたずねよ」との西村先生の碑文があります。道を拓いていくためには、志を持つことです。志とは、公のことに身を尽くすことです。それによって私(個)と公(全体)の調和を求めることになります。そして、それぞれが志した道をたゆみなく歩むことが大事です。
もう一つは「英知」です。西村先生は、「天は我に与えて極まるところなし」と青年を励ましました。つまり、天は我々に無限の英知と創造するエネルギーを与えてくれています。その英知とエネルギーがあるから、希望を持ってたくましく生きていけるのです。
こうして、この2つの前提を理解することが、三訓五戒の理解と実践につながります。
さて、この三訓五戒は、のちに御殿場精神といわれるようになります。同時に、御殿場教育のシンボルである「かけ合いコール」とともに、今日「御殿場方式」として人々に伝えられ、全国に広がり、各地の労組や企業においても唱和されるようになっております。
なお、原版の三訓五戒の墨痕鮮やかな文字は、大松明則(財団第5代理事長)が元広島大学学長・元文部大臣森戸辰男先生に依頼して揮毫していただいたものです。
◎中央教育センター(御殿場)で販売しております。
◎発送も可能です。出版物と同様にご注文ください。→出版のページへ
![]() |
|
左:三訓五戒小冊子(300円) 右:三訓五戒色紙(500円) | こどものための三訓五戒(200円) |
〒101-0024
東京都千代田区神田和泉町1-12-15
O・Sビル3階
TEL 03-5835-3335
FAX 03-5835-3336